「Iの会」の趣旨

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平成10年11月 南昌江内科クリニック 南 昌江(初代会長)

 一口に「糖尿病」といっても,食事療法だけで良いコントロールが可能なものから, インスリン注射を必要とするもの,また乳幼児から老人までと様々です。 日本人の糖尿病は,ほとんどが成人になってから発症するインスリン非依存性糖尿病(2型)である為, 現在の日本の社会において,若くして発症したインスリン依存型糖尿病(1型)に対する理解や認識はほとんどありません。

 私は,小児期に1型糖尿病を発症して,サマーキャンプを通じて素晴らしい先生方や仲間と出会い, 彼らに支えられながらこうして元気に社会の中で活躍することが出来ております。 今の自分があるのは,これまでの良き出会いがあったからだと思います。

 今現在,何も知らずに一人で悩んでいる若い糖尿病の方も少なくないと思われます。 同じ病気を持つ者として,少しでも悩みを聞くことができたら,また,一緒に歩んでいこうという思いで, 平成4年10月にこの会を結成いたしました。お互い自由に意見を交換し合える,楽しく明るい会にしていきたいと思っています。  これまで各地のサマーキャンプに参加された方で,現在音信不通になっている方もどんどん参加して下さい。 皆の力で社会における1型糖尿病の認識を高めていけたら,そしてこれから大きくなる1型糖尿病の子供たちが この社会で少しでも住みやすくなればと思っております。



平成19年6月 Iの会 会長 坂井 正典

 私は21歳で発症しました。就職活動を始めようとしていた矢先だったので,かなりのショックでした。 教育入院と就職活動を同時に開始し,いろいろな困難がありましたが,無事に就職し,社会人としての一歩を踏み出すことが出来ました。 しかし,そこからは自分との戦いでした。主治医がコロコロ変わり,コントロールが上手くいかず,ずっと悩んでいました。 その時に出会ったのが,現在の主治医でもある南先生でした。南先生は,自分の悩みをすべて聞き入れてくれて, いろいろなアドバイスをくれました。サマーキャンプ経験者の方を紹介してくれたりもしました。 でもその方たちには馴染めませんでした。 そんな時,成人発症の患者を中心とした“ヤングの会”作ろうと考えていると言われ,私はすぐに賛同しました。 それで出来たのが「Iの会」です。

 結成して15年が経ち,今では会員数も増え,気がつくと,情報を提供する立場になっていました。 南先生の薦めで,昨年10月に会長に就任することになりました。

 自分の体験談を伝えることで,前向きに考えられるようになる人が1人でも増えることを願って活動していきたいと思っています。